カセット金型とは

プラスチックやゴムなどをの材料を流し込む射出成形金型において、一般的な金型と比べて製造プロセスを簡略化し、小規模な生産や試作品の製作に適した金型です。
通常は金型の多くの部分を機械加工で製作しますが、カセット金型は共通のモールドベースをサイズ別に用意しておき、中にセットする「カセット」の部分だけ設計・製作します。また、そのカセットも基本的にはアルミ素材を加工するため、材料費も安く、加工時間短縮にもつながるので、短納期で金型を製作できます。
以前は、主に試作品を製作するために作られてきたカセット金型ですが、少量多品種での生産が主流になった現在では、小ロット生産の現場においても使われるようになってきています。

カセット金型のメリット

1、金型製作コストの削減

一般的な金型に比べて材料の使用量が少なく、一般的にアルミで大量の金属材料を使用する必要がないため、コストを削減できます。

また、加工時間も短くなるので、加工コストも削減できます。

2、納期の短縮化

カセット金型はシンプルな製造プロセスを採用しているため、製作時間が大幅に短縮されます。

設計から製作までスムーズに進めば最短10日~で成形のプロセスまで進むことができます。

3、保管スペースの省スペース化

製作した金型は基本こちらで保管してしておりますが、お客様で保管する場合でも簡易金型のカセットとなる部分だけの保管です。

サイズとしては持ち運びできるサイズなので、保管スペースも省スペース化できます。