射出成形用金型とは

射出成形用金型とは、熱溶融したプラスチックや他の材料を金型内に流し込み、冷却・固化させて成形する金型です。高精度かつ耐久性が求められるため、高品質の材料と精密な加工技術が使用されます。金型の設計は製品の形状や寸法に基づいておこなわれ、製品の品質や生産効率に直接影響します。

金型設計

成形品の品質を決めるのは、金型の設計の工程です。
射出成型の金型は「コア」と呼ばれる可動側と、「キャビティ」と呼ばれる固定側があり、2つを合わせた時の空洞域が成形品の形になります。成形品の形を図面通りにするだけであれば簡単ですが、流し込む経路や場所を設計時に計算しておかないと、成形にムラができたり、成形品に欠損ができたり、バリ取りの工程で不良が発生したりします。
量産時に安定した品質を確保するために最も重要な工程です。

金型製作

設計したCADデータをもとに加工プログラムを組み、金型を製作します。弊社では5台のマシニングセンターと3台のフライス盤、その他研削盤などの機械加工機を使って製作します。
細部のワイヤーカットや、焼き入れが必要な場合は、協力工業に依頼して金型を完成させます。

金型組立

金型が完成したら自社の汎用ベース等を精密に組み立て、微調整をおこない検査をパスすれば金型の完成です。金型組立は高度な技術と厳密な品質管理が求められ、完成した金型が製品の品質と効率を確保する鍵となります。

金型保管

設計・製作した金型で成形が一通り終わった後は、基本的にこちらで金型を保管します。狭山市の広大な倉庫でお預かりしておりますので、次の成形の時まで責任をもって保管します。